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【宮家邦彦のWorld Watch】米の対北攻撃は「真夏の怪談」? いま中国がなすべきこととは

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【宮家邦彦のWorld Watch】
米の対北攻撃は「真夏の怪談」? いま中国がなすべきこととは

フィリピンのマニラで開かれた日米韓外相会談。北朝鮮のミサイル阻止へ国際社会は結束できるのか=7日(共同) フィリピンのマニラで開かれた日米韓外相会談。北朝鮮のミサイル阻止へ国際社会は結束できるのか=7日(共同)

 再び中国の友人が声を荒らげて言った。

 「中国は一貫して協力的だった。『最後の最後』の段階では必ず正しい決断をする。今はそれしか言えない」

 翌朝のテレビ番組では、米国が北朝鮮を先制攻撃する「Xデー」を特集していた。コメントを振られた筆者はこう答えた。

 「先制攻撃の『可能性』があることと、実際に攻撃を『実行』することには雲泥の差がある。朝鮮戦争再発を誘発しない程度の低レベルの物理的対北朝鮮攻撃の成功を一体誰が保証できるのか。間違ったメッセージを金正恩に送ることになるので、『攻撃は不可能』とは言わないが…」

 米国の対北攻撃が、実に恐ろしいが実際には起きない「真夏の夜の怪談」であることを祈りたい。

                   

【プロフィル】宮家邦彦

 みやけ・くにひこ 昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。

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