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【宮家邦彦のWorld Watch】米の対北攻撃は「真夏の怪談」? いま中国がなすべきこととは

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【宮家邦彦のWorld Watch】
米の対北攻撃は「真夏の怪談」? いま中国がなすべきこととは

フィリピンのマニラで開かれた日米韓外相会談。北朝鮮のミサイル阻止へ国際社会は結束できるのか=7日(共同) フィリピンのマニラで開かれた日米韓外相会談。北朝鮮のミサイル阻止へ国際社会は結束できるのか=7日(共同)

 中国の友人は黙ったまま。米国の友人が続けた。

 「しかし、こうした対話を行うには、米中間で朝鮮半島の将来と、万一有事となった場合の対応に関する共通理解が必要だ…」

 ようやく中国の友人が重い口を開いた。

 「だから中国は前々から6カ国協議の再開を主張してきたんだ。協議が中断したのは米側が態度を変えたからであり、責任は米国にある。中国はこれまでも対北朝鮮圧力に協力しているではないか」

 再び筆者が噛みついた。

 「ここで犯人捜しをしても仕方がない。中国が何も言えないのは、中国共産党内で朝鮮半島の将来につき議論が収斂(しゅうれん)していないからだろう…」

 ここで、米中の友人が口をそろえて筆者を罵(ののし)り始めた。

 「では、一体どうすればよいと君は言うんだい!!」

 筆者はこう反論した。(1)われわれはこの議論をもう10年近く続けている。北朝鮮のICBMが完成することは分かっていた話ではないか。(2)君らが言うような戦術的決断だけで、朝鮮半島の将来という戦略的問題を解決することなど不可能だ。(3)今必要なことは米中間の戦略的妥協である。中国は今のままの北朝鮮を将来も維持できると思っているのか。(4)中国はどのような朝鮮半島なら受け入れ可能なのか。この問題につき中国は戦略的な判断を今下す必要がある。(5)中国が決断さえすれば、統一朝鮮半島のどこに米軍を駐留させるかなどにつき米国も妥協の用意があるだろう。(6)中国はこの戦略的決断を回避し続けてきた。その結果、問題解決は長引き、結果的に北の核保有を許したのだ。

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