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【宮家邦彦のWorld Watch】米の対北攻撃は「真夏の怪談」? いま中国がなすべきこととは

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【宮家邦彦のWorld Watch】
米の対北攻撃は「真夏の怪談」? いま中国がなすべきこととは

フィリピンのマニラで開かれた日米韓外相会談。北朝鮮のミサイル阻止へ国際社会は結束できるのか=7日(共同) フィリピンのマニラで開かれた日米韓外相会談。北朝鮮のミサイル阻止へ国際社会は結束できるのか=7日(共同)

 ある会合で米中の旧友と再会した。3人で議論するのは久しぶりだった。

 米国の友人が口火を切った。

 ●朝鮮半島の現状は実に危険だ。北朝鮮の動きは不確実性に満ち、ワシントンでは大統領が北に対する物理的攻撃に言及したが、その可能性を誰も否定しない。

 ●北朝鮮による核弾頭付き大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発は、米国の拡大抑止と核拡散防止条約(NPT)の効果を減じるだけでなく、他国や非国家への核兵器拡散を促進しかねない。

 ●対北朝鮮制裁をさらに強化しようとしても中国が協力し続ける保証はない。北朝鮮ミサイルの迎撃や北に対する限定的攻撃を行っても、金正恩氏は考えを変えないだろう。

 ●こうした出口のない状況を打開するには、北朝鮮の核開発断念に対し、最大限の報酬を用意しつつ、北朝鮮との対話を再開するしかない。

 ●そこでは2つの凍結が必要だ。すなわち、韓国への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備と北朝鮮の核開発、これらの同時凍結である。

 ここで筆者が噛(か)みついた。

 「またまた対話かい。今までわれわれは何回だまされたことか。以前も北朝鮮は核開発を凍結すると約束しカネだけ取った後、核兵器の開発を続けたではないか。北朝鮮は時間稼ぎしているだけだろう」

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