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【環球異見・劉暁波氏死去と中国の人権】環球時報(中国)「外部はつべこべ言うな」 民主活動家は「誰にも相手にされない失敗者だ」

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【環球異見・劉暁波氏死去と中国の人権】
環球時報(中国)「外部はつべこべ言うな」 民主活動家は「誰にも相手にされない失敗者だ」

今月15日、香港で劉暁波氏の写真を掲げ、死を悼む人たち(AP) 今月15日、香港で劉暁波氏の写真を掲げ、死を悼む人たち(AP)

 ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波氏が国外での治療を認められないまま肝臓がんで死去し、中国の人権状況に対する国際的批判が高まった。中国共産党に近いメディアは「家族の意向は尊重された」と反論し、台湾紙は中国の民主化の行方に悲観的な見方を提示した。米紙は、西側の指導者たちが中国の影響力に押されて、劉氏救出のために十分な努力をしなかったと非難した。              

 劉氏の死去をめぐり、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は15日、「外部の満足よりも家族の満足が重要だ」とする社説を発表した。家族の希望通りに治療は行われ、医療態勢に不備はなかったことを強調。人権問題を指摘する海外メディアや民主活動家を強く批判した。

 劉氏は肝臓がんと診断され、6月下旬から中国遼寧省瀋陽市で入院したが、希望した国外での治療は認められなかった。だが、社説では当局ががんの専門医を米国などから招いたことを評価し、「家族は政府に感謝している。人道主義は彼の最後のひとときまでともにあった」と対応を称賛した。

 劉氏の死後、海外メディアが相次いで中国政府の対応を問題視したが、社説はそれらを一顧だにしない。「彼らはあらゆる治療の状況に疑義を呈し、病状が危機的にもかかわらず、海外治療を行うよう強硬に求めた。劉をことさら政治問題化しようとしており、関心は中国に恥をかかせることにある」と反論した。

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