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【びっくりサイエンス】中国がついにブラックホールも生成へ? 世界最大の加速器を計画、引き離される日本

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【びっくりサイエンス】
中国がついにブラックホールも生成へ? 世界最大の加速器を計画、引き離される日本

中国で建設が進む加速器の1つである「核破砕中性子源加速器」=広東省東莞(中国科学院高能物理研究所の資料より) 中国で建設が進む加速器の1つである「核破砕中性子源加速器」=広東省東莞(中国科学院高能物理研究所の資料より)

 建設の候補地は北京から東へ300キロほど離れた秦皇島(しんこうとう)という名の地方都市。万里の長城の東端である山海関に近く、渤海に面したこの場所が、将来は世界中の研究者が集まる物理学の中心拠点となるかもしれない。

 ただ、SPPCは建設が容易ではないのも事実だ。長大なトンネルは直径7メートルで、深さ50~100メートルの地下に掘られる。陽子のビームを円形の軌道に合わせて曲げるためには、LHCの2倍近い150キロガウスもの強さを持つ超電導磁石を何千個も大量生産して並べねばならない。これは大変な作業だ。

 建設に関わる予算は200億元(約3200億円)と見積もられているが、これで収まる保証はない。しかも、この金額は周長が57キロの場合とみられ、100キロに拡大した場合はさらに多額となるだろう。

 そのため、建設をめぐっては異論もあり、ノーベル物理学賞を1957年に受賞した中国物理学界の重鎮である楊振寧氏が「他にお金を使うべきだ」と反対意見を表明。これに対し、計画を進める高能物理研究所の所長が「SPPCは多くの人材を集め、オリジナリティーのある研究につながる」などと反論する事態となった。建設が本当に始まるのか、まだはっきりとは見通せないのが実情だ。

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