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【びっくりサイエンス】中国がついにブラックホールも生成へ? 世界最大の加速器を計画、引き離される日本

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【びっくりサイエンス】
中国がついにブラックホールも生成へ? 世界最大の加速器を計画、引き離される日本

中国で建設が進む加速器の1つである「核破砕中性子源加速器」=広東省東莞(中国科学院高能物理研究所の資料より) 中国で建設が進む加速器の1つである「核破砕中性子源加速器」=広東省東莞(中国科学院高能物理研究所の資料より)

 SPPCとLHCのいずれも、非常に小さな粒である陽子をほぼ光速まで加速し、互いに衝突させることで生じた現象を観測する。LHCは13兆電子ボルトという非常に高いエネルギーで陽子同士を衝突させるが、SPPCが目指すのは4倍近い50兆電子ボルトという段違いのエネルギーだ。人類にとっては未知の領域で、実験によって新しい物理学の地平が切り開かれると見てよいだろう。

ブラックホールは蒸発

 ここで一つ思い出されるのが、LHCが2008年に稼働を始めたころに一部で「地球が飲み込まれてしまうのでは」と懸念された「ミニブラックホール」の発生だ。結局のところ今に至るまで地球は健在だが、中国のSPPCはLHCの4倍近いエネルギーを出す。その分だけミニブラックホールが生じる可能性は高いようだが、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の黒川真一名誉教授は「まったく問題ない」と一笑に付す。黒川氏によれば、仮に発生したとしても極めて小さく、ほとんど一瞬で消滅してしまうのだという。中国発のブラックホールにわれわれが飲み込まれるという悪夢は、杞憂(きゆう)のようだ。

高いハードル、反対論も

 SPPCはまだ検討段階で、順調にいけば2021年にも建設が始まるとのこと。27年に初期の運用段階に入り、40年の本格稼働を目指している。

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