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イスラエル、エルサレム聖地の監視機器「撤去」 パレスチナは「勝利」喧伝 金曜礼拝前に事態収拾

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イスラエル、エルサレム聖地の監視機器「撤去」 パレスチナは「勝利」喧伝 金曜礼拝前に事態収拾

25日、エルサレム旧市街の聖地入り口で、金属探知機を撤去するイスラエル治安部隊(ロイター) 25日、エルサレム旧市街の聖地入り口で、金属探知機を撤去するイスラエル治安部隊(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルがエルサレム旧市街にある聖地をめぐり、パレスチナ人の立ち入りを制限した問題で、同国警察は27日、すべての監視機器を撤去したと述べた。パレスチナ側指導者らは「大きな勝利だ」などと称賛しており、約2週間に及んだイスラエルとパレスチナの衝突は収束へと向かう可能性が強まった。

 イスラエル警察の報道官は27日朝、「夜中のうちにすべて(の監視機器)が取り外された」と述べた。イスラム教徒が各地のモスク(礼拝所)に集まる28日の金曜礼拝を前に手を打ち、大規模な衝突を回避する狙いがあったとみられる。

 決定を受け、パレスチナ自治政府のアッバス議長が率いるファタハのほか、イスラム原理主義組織ハマスのトップ、ハニヤ氏も「歴史的勝利だ」などとたたえた。エルサレムのイスラム教指導者は聖地にある「アルアクサ・モスク」での礼拝再開を信徒に促した。

 イスラエル警察は、14日に旧市街のイスラム教とユダヤ教の聖地「ハラム・シャリーフ」(イスラエル側呼称「神殿の丘」)近くでアラブ系の男らに警官2人が射殺された事件を機に、聖地への経路に金属探知機を設置。パレスチナ側の反発を受け、探知機を撤去する代わりに高性能の監視カメラを取り付けたが、パレスチナ人とイスラエル側の衝突が続き、少なくとも計7人が死亡した。

 中東諸国や欧米では事態の深刻化を懸念する声が出ていた。

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