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【宮家邦彦のWorld Watch】日本をしのぐネット環境、自己中心的な運転マナー…変わる中国と変わらぬ中国から見えてくるもの

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【宮家邦彦のWorld Watch】
日本をしのぐネット環境、自己中心的な運転マナー…変わる中国と変わらぬ中国から見えてくるもの

中国・北京で、走行が始まった新型車両「復興号」。ここ数年の社会の変革は著しい=6月26日(共同) 中国・北京で、走行が始まった新型車両「復興号」。ここ数年の社会の変革は著しい=6月26日(共同)

 この原稿は1年ぶりに訪れた北京で書いている。市内の環状道路は朝から晩まで大渋滞。状況は前回よりもさらに悪化しているが、窓の外に見える景色は以前とまるで様変わりだ。たった1年でこの街はかくも変わり得るのか。それにしても、便利になったものだ。原稿執筆からメール送信まで全てがタクシーの車内で可能。まだまだ制約はあるが、中国のネット環境は日本に勝るとも劣らないレベルだ。今回は、ここ北京で見聞きした「変わる」中国と「変わらない」中国について書いてみたい。

 そもそも、なぜ1年間もご無沙汰なのか。実は数年ほど前から、北京に戻る「気力」がうせ始めている。関心がないわけでは決してない。だが、北京で大使館勤務をしていた15年前に毎日感じていた、あのワクワクするようで、どこか恐ろし気で「ディープ」な北京が少なくなった気がするのだ。

 今の北京中心部は高層ビルが立ち並び、高級ブランド店とグルメレストランがひしめくごく普通の大都市になってしまった。昔なら頻繁に見られた路上の不気味な「液体」や横町のいかがわしい「理容店」はもうない。北京の庶民がシャツ一枚で往来していた懐かしい胡同(フートン)は消えてしまい、行きかう人々もどこかよそよそしい。

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