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千島列島でロシアが関心寄せる「マトゥア島」 旧日本軍が拠点、露国防省などが再び調査団 領土交渉へ影響か

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千島列島でロシアが関心寄せる「マトゥア島」 旧日本軍が拠点、露国防省などが再び調査団 領土交渉へ影響か

北方領土のマトゥワ島 北方領土のマトゥワ島

 【モスクワ=黒川信雄】第二次大戦まで旧日本軍の輸送拠点が置かれていた千島列島中部のマトゥア島(松輪島)に、ロシアが強い関心を寄せている。露国防省は昨年に続き、今夏も調査団を派遣。太平洋艦隊の基地設置の可能性を探っているという。同島の開発は北方領土を含む周辺地域の軍事的価値を高めるとみられ、日露の領土交渉に影響を与える可能性もある。

 露国防省とロシア地理学協会は6月、昨年に次ぐ島の調査を開始。約150人の軍人や専門家らが島を訪れ、島周辺の海底の地形や島の火山活動などを調べるという。調査は9月まで実施される予定だ。

 マトゥア島は面積が52平方キロメートルと小規模だが、旧日本海軍は輸送拠点として重視し、飛行場や港湾を設置していた。しかし1945年8月、日本がポツダム宣言を受諾した後にソ連軍が千島列島への侵攻を開始。マトゥア島の守備隊も引き揚げを余儀なくされた。

 その後、ソ連は島に対空兵器や国境警備隊を配備するなどしたが、報道によるとソ連崩壊後の2001年には撤退し、無人となった。そのため昨年の調査に同行した露メディアはマトゥア島を「旧日本軍の謎多き島」などと評し、残存する軍事施設の現状などを詳しく報じていた。

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