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【朝鮮半島情勢】文在寅政権が北への支援物資搬出を初承認 当局「横流しはない」と強調

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【朝鮮半島情勢】
文在寅政権が北への支援物資搬出を初承認 当局「横流しはない」と強調

6日、ソウルの国立墓地で演説する韓国の文在寅大統領(共同) 6日、ソウルの国立墓地で演説する韓国の文在寅大統領(共同)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国統一省が、非政府組織(NGO)「ユージンベル財団」が申請した北朝鮮への結核治療薬など、計約19億ウォン(約1億9000万円)相当の支援物資の搬出を承認していたことが27日分かった。文在寅(ムン・ジェイン)政権になって物資の搬出承認は初めて。

 南北関係の改善を目指す文政権は、人道支援団体などの対北接触を相次ぎ認めているが、北朝鮮は、米国などが進める対北制裁に韓国政府が同調していることを問題視し、韓国の団体の訪朝を拒否。文政権に揺さぶりを掛けている。

 聯合ニュースによると、支援物資は7月ごろ、船便で中国を経由し、北朝鮮の南浦(ナムポ)港に荷揚げされる見通し。財団関係者も訪朝予定だが、韓国人ではないため、韓国政府の承認は必要ない。

 財団は昨年3、9月と今年1月にも北朝鮮に物資を届けた。今回は、韓国の独自制裁で制限されている建築資材の搬出も病棟用として承認された。

 北朝鮮では、これまで支援物資の横流しが度々指摘されてきた。統一省当局者は今回、物資が支援先にきちんと届いたか「モニタリングが可能で、転用の可能性はない」と強調した。

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