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台湾からの多額援助「食い逃げ」 パナマ断交で蔡政権に衝撃 対中関係見直しも

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台湾からの多額援助「食い逃げ」 パナマ断交で蔡政権に衝撃 対中関係見直しも

総統就任直後の昨年6月、パナマを訪問した蔡英文氏(左)。関係強化に努めてきただけに断交に衝撃が走っている(ロイター) 総統就任直後の昨年6月、パナマを訪問した蔡英文氏(左)。関係強化に努めてきただけに断交に衝撃が走っている(ロイター)

 【台北=田中靖人】台湾の蔡英文政権は重要な「国交国」だったパナマとの断交に大きな衝撃を受けている。中台関係の「現状維持」を掲げ、中国側に低姿勢を保ち続けてきたが、度重なる外交圧力を受け、対中政策を見直す可能性が出てきた。

 パナマは1903年の独立後、10年に清朝と国交を樹立。12年の「中華民国」成立で外交関係を引き継いだ後、49年の中華人民共和国の成立後も、一貫して台湾当局と外交関係を維持してきた。李登輝総統(当時)が97年に総統として初めて訪問して以降、歴代総統が訪問し、多額の経済援助を続けてきたとされる。

 台湾企業の直接投資も多く、昨年6月の蔡氏の訪問時には、大手海運会社エバーグリーン・マリン(長栄海運)など企業団が同行。パナマのバレラ大統領との会談では教育や医療分野などの協力を確認していた。

 断交は長年の経済協力を「食い逃げ」する形で、李大維外交部長(外相に相当)は援助の即時停止を発表。「台湾が長く発展に協力してきたことを無視した」とパナマを非難した。

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