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【天安門事件28年】事件めぐり香港社会に亀裂 独立派「中国とは無関係」、民主派と距離、デモ低調、再開した「六四記念館」来場者少なく

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【天安門事件28年】
事件めぐり香港社会に亀裂 独立派「中国とは無関係」、民主派と距離、デモ低調、再開した「六四記念館」来場者少なく

1989年6月4日の天安門事件に関する資料を扱う記念館として、香港で6月15日までの期間限定でオープンしている「六四記念館」で展示をみる参観者。記念館は当初、香港市内で2014年に常設として開設されたが、当局などの圧力を受けたとみられる入居ビルのオーナーが「契約違反だ」と訴え、16年夏に閉館を余儀なくされた。今回は天安門事件から28年を迎えるのを前に、市内の別の場所で期間限定で開館した。ただ、「香港は中国とは無関係」などと主張する学生らの「独立派」が台頭した影響で、天安門事件に対する香港社会の関心が分散。期間限定の記念館には1日あたり数十人が訪れるに止まっている(1日、河崎真澄撮影) 1989年6月4日の天安門事件に関する資料を扱う記念館として、香港で6月15日までの期間限定でオープンしている「六四記念館」で展示をみる参観者。記念館は当初、香港市内で2014年に常設として開設されたが、当局などの圧力を受けたとみられる入居ビルのオーナーが「契約違反だ」と訴え、16年夏に閉館を余儀なくされた。今回は天安門事件から28年を迎えるのを前に、市内の別の場所で期間限定で開館した。ただ、「香港は中国とは無関係」などと主張する学生らの「独立派」が台頭した影響で、天安門事件に対する香港社会の関心が分散。期間限定の記念館には1日あたり数十人が訪れるに止まっている(1日、河崎真澄撮影)

 選挙制度民主化を訴えて街頭を79日間にわたって占拠した2014年秋の「雨傘運動」の敗退を経て、香港の学生らに反中感情が急速に広がり、民主派とも距離を置くようになった。

 一方、支連会では天安門事件に関する資料を約60平方メートルの小さなスペースに展示する「六四記念館」を今月15日までの期間限定でオープンした。支連会の副主席で立法会議員の李卓人氏は2日、記念館で産経新聞の取材に応じ、「中国が民主化しなければ香港に将来はない。天安門事件と雨傘運動は共産党政権という共通の敵がいる」と話し、独立派らに団結を訴えた。

 ただ、記念館の係員によると「1日に訪れる人は数十人」。若者の関心を呼び戻すには至っていない。

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