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中国、アルファ碁との対局中継取り消し グーグルとの確執関係か
米グーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャー「ディープマインド」の囲碁ソフト「アルファ碁」と、中国人棋士、柯潔九段による23日の対局で、事前に予告されていた中国のテレビやインターネットでの中継が急きょ中止になった。
ネット検閲を巡りグーグルと確執のある中国当局が規制した可能性が高い。「世紀の対戦」が中継されなかったことで、中国のファンはネット上に「囲碁まで規制するのか」などと書き込んだ。
当初、中央テレビのスポーツチャンネルや、大手ポータルサイト系の囲碁専門サイトで中継が予告されていた。
グーグルは2010年、中国当局によるネット検閲を拒否し、中国本土を拠点にした検索サービスから撤退している。今回の対局は、グーグルなどが共催し浙江省烏鎮で行われたイベントの一環。中国国営通信、新華社は対局で柯氏がアルファ碁に負けた事実を詳しく報じたが、記事にグーグルの社名は出していない。(共同)
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