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台湾、中国に強く抗議 WHO年次総会参加できず「強烈な不満」声明

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台湾、中国に強く抗議 WHO年次総会参加できず「強烈な不満」声明

会見する台湾当局=8日(ロイター) 会見する台湾当局=8日(ロイター)

 【台北=田中靖人】台湾で対中政策を主管する行政院大陸委員会は9日、世界保健機関(WHO)の年次総会への招待状が期限の8日までに届かなかったことについて、中国当局が「圧力をかけて阻止した」として「強い不満と抗議を表明する」との声明を発表した。中国の妨害が原因と断定した形で、中台関係はさらに冷え込みそうだ。

 総統府は「WHOは世界の各個人の健康と福祉のために存在している」として、WHO事務局に「強い遺憾と不満」を表明。一方で米国、カナダなどとともに日本にも「支持と協力」に謝意を示した。

 中国は8日、民主進歩党の蔡英文政権が、中国が主張する「一つの中国」原則を認めないことを理由に、「出席できない責任は民進党当局にある」とWHOへの圧力を示唆していた。

 中国は蔡政権への外交圧力を強めており、台湾は昨年秋、国際民間航空機関(ICAO)総会の出席も認められなかった。ただ、台湾は2003年の新型肺炎(SARS)の流行で、当時はオブザーバー参加していなかったWHOからの情報提供を拒否された苦い経験がある。今回、出席が困難になったことで、台湾世論の反発が強まる可能性がある。

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