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【アメリカを読む】くすぶる対中貿易戦争の火種 トランプ氏鉄鋼輸入の調査指示 強硬派と国際派の双方から「いいとこ取り」で翻弄

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くすぶる対中貿易戦争の火種 トランプ氏鉄鋼輸入の調査指示 強硬派と国際派の双方から「いいとこ取り」で翻弄

 ドナルド・トランプ米大統領(70)が経済政策面で、改めて中国に厳しい対応を取り始めた。4月20日、ウィルバー・ロス商務長官(79)に対し、海外からの鉄鋼製品の輸入が米国の安全保障に及ぼす影響を調査するよう指示。トランプ氏はかねてから中国からの鉄鋼輸入を問題視しており、調査の標的に中国が含まれていることは明らかだ。調査の結果、安全保障に悪影響があると判断されれば、トランプ氏は関税などで対抗措置をとることができる。トランプ氏は選挙戦で公約した中国の為替操作国指定については、北朝鮮の核問題での協力を理由に矛を収めたが、中国経済との貿易戦争の火種がくすぶり続けている形だ。

 「米国の鉄鋼生産を維持することは安全保障や防衛産業基盤の観点からみて極めて重要だ」

 トランプ氏は4月20日、ホワイトハウスに招待した大手鉄鋼メーカー首脳らを前にして、指示の背景をこう説明した。

 トランプ氏が問題視するのは、米国に不当に安値がつけられた鉄鋼製品が流入することで、米国の鉄鋼メーカーの市場が奪われ、生産や製品開発に向けた投資を維持できなくなることだ。海外の鉄鋼製品に対する依存度が高まれば、将来的に軍事用の合金鋼などの調達に問題が出る可能性も出てくる。

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