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【北朝鮮情勢】入り乱れる3者の思惑…北朝鮮は核と対米協定望み、中国は親米政権恐れ、米国は北の核保有容認か

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【北朝鮮情勢】
入り乱れる3者の思惑…北朝鮮は核と対米協定望み、中国は親米政権恐れ、米国は北の核保有容認か

 こうした中で、習氏は米国から対北制裁の強化を求められている。米国の念頭にあるのは、北朝鮮が9割以上を中国に依存しているとみられる原油・石油製品の供給停止だ。

 習氏としても、原油・石油製品の供給停止が北朝鮮に最も効果的であることは分かっている。しかし、だからこそ北朝鮮が大混乱に陥り、中国が恐れる核事故や大量難民の発生を招きかねない。金正恩政権が暴発し、米朝開戦に至るリスクもある。

 かといって、中国が原油・石油製品の供給を減らさなければ、いよいよ米国が軍事行動に踏み切る可能性が高まる。金正恩政権が米国に勝つ見込みはない。親米政権が樹立されれば、中国には悪夢だ。

 結局、習氏としては、原油・石油製品供給の大幅縮小には応じるものの、金正恩政権が崩壊したり、北朝鮮国内に大混乱が起きたりしないよう注意を払わなければならない。

 幸い、地下パイプラインを通じた供給のため、国際社会は実際の供給量を確認する手立てがない。

 しかしそうなると、北朝鮮が米国の満足する譲歩を受け入れるかは見通せなくなる。金正恩氏が怒りを爆発させ、ミサイルの照準を中国に合わせてくる可能性もないわけではない。

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