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「和歌の精神忘れず、過酷な台湾で詠い続けてきた」 戒厳令下で創設、台湾歌壇50周年

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「和歌の精神忘れず、過酷な台湾で詠い続けてきた」 戒厳令下で創設、台湾歌壇50周年

23日、台北市内で開かれた「台湾歌壇」創設50周年の式典で、あいさつする蔡焜燦代表(田中靖人撮影) 23日、台北市内で開かれた「台湾歌壇」創設50周年の式典で、あいさつする蔡焜燦代表(田中靖人撮影)

 【台北=田中靖人】台湾の「日本語世代」を中心にした短歌同好会「台湾歌壇」が創設50周年を迎え23日、台北市内で約90人が出席して式典が開かれた。蔡焜燦代表(90)は記念歌集に「私たちは日本の伝統的な和歌の精神を忘れることなく、過酷な台湾の境遇に耐えつつも脈々と詠い続けてきた」と記した。

 歌壇は、医師で歌人の呉建堂氏(故人)ら11人が1967年に創設。当時は戒厳令下で日本語が禁じられており、集会は場所を転々としたという。現在の会員は約130人で、うち約50人が日本人。日本統治時代を知る人は年々少なくなっているが、若い加入者もおり、世代を超えた日台交流の場にもなっている。

 荘淑貞さん(92)は短歌を詠む理由を「日本語を忘れたくないから」と話し、事務局長の三宅教子さん(71)は「短歌を次の世代にも受け継いでほしい」と話した。

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