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【米中首脳会談】トランプ大統領、夕食会で習近平氏にシリア攻撃を誇示 中国一行は早々に宿舎へ引き返す

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【米中首脳会談】
トランプ大統領、夕食会で習近平氏にシリア攻撃を誇示 中国一行は早々に宿舎へ引き返す

夕食会で握手を交わすトランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席=6日、米フロリダ州パームビーチ(AP) 夕食会で握手を交わすトランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席=6日、米フロリダ州パームビーチ(AP)

 しかし、トランプ氏は今回、アサド政権が化学兵器を使って多数の自国民を殺害するという「戦争犯罪」に対して「正当な怒り」を表明し、標的を絞った報復攻撃を決然と実行した。

 世界唯一の超大国として「国際正義」を唱導する米国の責任をトランプ政権が決して放棄したわけではないことを示した点で、攻撃の意義は非常に大きい。

 その意味で今回の決断は、国際社会の要請を無視して核・弾道ミサイル開発に邁進(まいしん)する北朝鮮と、その「後ろ盾」として金正恩体制を支える中国に対する重大な警告にもなった。6日に続き7日も行われる米中首脳会談で、トランプ氏はシリアでの成果を背景に習氏に北朝鮮問題などで圧力を強めていくとみられる。

 レーガン氏連想

 今回の攻撃は「米国の対シリア政策の変更を意味しない」(ティラーソン国務長官)。トランプ氏はシリアでの化学兵器攻撃への対応策について、政権高官から幾つかの選択肢を提示され、その中で米国がシリア情勢の泥沼に引きずり込まれる公算が最も小さい限定報復攻撃を選んだといわれる。

 その手法は、1986年の西ベルリン(当時)でのディスコ爆破事件への報復としてカダフィ政権下のリビアを空爆するなど、短期間の軍事作戦による一時的勝利を積み重ねて米国の威信回復を図ったレーガン元大統領の「レーガン・ドクトリン」を連想させる。

 アサド政権打倒を明言しないことの是非は別にして、今回の攻撃で、トランプ政権の外交・安全保障政策に厚みが加わったのは間違いない。(パームビーチ 黒瀬悦成)

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