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【仏大統領選】「ルペン氏当選阻止」は方便? 社会党、造反続出で分裂状態

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【仏大統領選】
「ルペン氏当選阻止」は方便? 社会党、造反続出で分裂状態

社会党のブノワ・アモン候補(AP) 社会党のブノワ・アモン候補(AP)

 【ベルリン=宮下日出男】フランス大統領選の第1回投票を23日に控え、与党の左派、社会党の凋落(ちょうらく)がひと際目立っている。独立系候補のマクロン前経済相(39)の支持に回る造反が相次ぎ、党内の分裂状態に拍車がかかる一方、公認候補のアモン前国民教育相(49)は急進左派系の候補にも太刀打ちできない状況。左右2大政党の一角としての存在感は危機にひんしている。

 「背後から私を刺した」「恐ろしいたくらみを始めた者に制裁を科そう」

 アモン氏は3月末、仏メディアなどでバルス前首相批判を激しく繰り返した。

 バルス氏は1月の予備選で敗北した後、一時、アモン氏を支える考えを示した。だが、結局はマクロン氏支持に回っただけに「裏切り」(アモン氏)行為への怒りは大きい。党内では、バルス氏離党を求める声も上がる。

 ただ、バルス氏だけでなく、社会党ではすでにルドリアン国防相やドラノエ元パリ市長ら重鎮もマクロン氏を支持。造反議員は約50人とも伝えられる。アモン氏の決選投票進出が絶望視される中、極右、国民戦線のルペン党首(48)の当選を阻止することが離反理由に挙げられているが、根底にあるのは党の路線対立だ。

 オランド大統領は雇用対策で成果を出せない中、企業の競争力を促す経済政策を打ち出し、バルス内閣でマクロン氏らが改革を断行。これに労働者重視など伝統的な左派志向のアモン氏らが反発し、亀裂が深まった。

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