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【ロシア革命100年(上)】教会の下に染みこむ赤い血…皇帝銃殺の地に残るメモ プーチン政権が抱えるジレンマを歴史をひもときあぶり出す

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【ロシア革命100年(上)】
教会の下に染みこむ赤い血…皇帝銃殺の地に残るメモ プーチン政権が抱えるジレンマを歴史をひもときあぶり出す

ニコライ2世一家が銃殺された元商家の跡地に建つ「血の上の教会」 ニコライ2世一家が銃殺された元商家の跡地に建つ「血の上の教会」

 ロシア中部のエカテリンブルク。小高い丘に建つ白い教会が、広く開けた空に美しく映える。「血の上の教会」という。教会の下に染みこんでいるのは帝政ロシア最後の皇帝、ニコライ2世一家の血だ。

 皇帝一家7人はロシア革命後の1918年7月、この地にあった元商家の地下室で銃殺された。教会はソ連崩壊後の2003年にその跡地に完成した。教会にはロマノフ王朝の歴史をたどった皇室博物館が併設されている。

 館内のニコライ一家殺害に関する展示はごく一部にとどまる。「皇帝一家殺害を指示した文書は残っていないが、それが急進社会主義勢力ボリシェビキ中央の意向によるものだったのは疑いないだろう」。博物館の学芸員、ユーリー・プィリツィン氏が語った。

 数少ない展示物の中で目を引くのは、レーニン率いるボリシェビキの地元幹部が書き残したメモ。そこには「5プード(約82キログラム)を即座に」「11プード(を受領)」などと書かれている。大量の硫酸をやり取りしたことを示すメモ書きだ。

 ニコライ2世らの遺体は郊外に運ばれて焼却された上、硫酸を使用して身元の隠匿が図られたとみられている。エカテリンブルクでの皇帝一家殺害は、急進化と過激化の道をたどった革命の悲劇を象徴している。

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