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【東日本大震災6年】震災直後10億円寄付した台湾人・張栄発氏を忘れてはいけない 「日本人より日本人的だった」実業家が東北に寄せた思いとは

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【東日本大震災6年】
震災直後10億円寄付した台湾人・張栄発氏を忘れてはいけない 「日本人より日本人的だった」実業家が東北に寄せた思いとは

2011年3月17日午後、宮城県名取市の仙台空港。ターミナルには津波で流された自動車や防風林が多数残されていた(鈴木健児撮影)  2011年3月17日午後、宮城県名取市の仙台空港。ターミナルには津波で流された自動車や防風林が多数残されていた(鈴木健児撮影) 

 海運業の拡大期には、大手商社の丸紅から資金面をはじめとする支援を受け、同社とは長期的に協力関係を持った。日本統治時代の台湾を知る世代にとって、日本との縁は生涯、ただならぬものだったに違いない。

 「どんな人でも一生の間に多かれ少なかれ他人の授けを受けるものだ。(略)受けた恩は十倍にして返さなければならない」(張氏の口述自伝『本心・張栄発の本音と真心』から)

 そんな思いが強かった張氏が、震災後の日本への支援を惜しまなかったのは、自然な気持ちだったのかもしれない。一方、自身が受けた恩義を社会に還元したいという思いから、85年に奨学金を提供する張栄発基金会を設立。慈善活動や教育支援に力を入れてきた。

 もっとも、自分の功績や手柄をひけらかすようなことが嫌いだった張氏は、震災後の義援金についても、表だって話すことを好まなかった。

 平成24(2012)年春の叙勲で、張氏は旭日重光章を受章した。関係者でお祝いの席を用意しようと持ちかけたが、張氏は固辞したという。また、自分の死後は「すべての遺産を寄付する」と明言していた。

 昨年1月20日に死去すると、張氏による東日本大震災後の多大な日本への支援が改めて注目され、ネット上では「(張氏の)名前を知らない人もいるかもしれないが、感謝の気持ちを忘れるべきではない」などの声が寄せられた。

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