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オランダ極右、失速 15日総選挙 米政権混迷が原因か

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オランダ極右、失速 15日総選挙 米政権混迷が原因か

 【ベルリン=宮下日出男】オランダ下院(定数150)選挙は8日、投票が行われる15日まで1週間となる。反移民や反欧州連合(EU)を主張し、ウィルダース党首率いる自由党は支持率で首位を走ってきたが、勢いに陰りもみえ、ルッテ首相の中道右派、自由民主党と激しく争う展開となっている。

 選挙は英国のEU離脱決定やトランプ米政権発足を受け、欧州で勢いづく右派大衆迎合主義(ポピュリズム)的勢力の動向を占うとして注視されている。結果は4~5月のフランス大統領選、9月のドイツ総選挙に影響する可能性もある。

 最近の複数の世論調査によると、自民党の予想獲得議席が23~27議席に対し、自由党は21~25議席。これに中道右派、キリスト教民主勢力(18~20議席)などが続き、自民党の連立相手の中道左派、労働党は11~13議席に低迷している。

 自由党の失速の背景としては、ウィルダース氏はトランプ大統領の誕生をたたえていたものの、その後の米政権の混迷がオランダの国内世論に影響を与えていると指摘されている。他党は自由党との協力を拒む構えで、自由党の政権参加が困難とされることも一因に挙げられている。

 ルッテ氏は経済回復などの実績を訴えているほか、世界の先行きに不確実性が増す中で「安定」の重要性を強調。移民に対してはオランダ社会への統合を望まないなら、「国を去る選択肢がある」と厳しい態度をとり、自由党支持者の取り込みを図る。

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