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主体思想はねじ曲げられ、金一族神格化に利用された 元朝鮮大学校副学長・朴庸坤氏、自叙伝で明かす

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主体思想はねじ曲げられ、金一族神格化に利用された 元朝鮮大学校副学長・朴庸坤氏、自叙伝で明かす

『ある在日朝鮮社会科学者の散策』(現代企画室) 『ある在日朝鮮社会科学者の散策』(現代企画室)

 北朝鮮の政治思想である主体(チュチェ)思想研究の日本での第一人者で、朝鮮大学校副学長を務めた朴庸坤(パク・ヨンゴン)氏(89)が出版した自叙伝の中で、本来「博愛の世界観」を持つ主体思想が金正日(キム・ジョンイル)総書記によってねじ曲げられ、父親の金日成(キム・イルソン)主席の絶対化・神格化に利用された過程や、それに強い憤りを感じていた黄長●(=火へんに華)(ファン・ジョンヨブ)朝鮮労働党書記が1997年に韓国へ亡命する際の引き金になった事実を明らかにしていることが分かった。

 自叙伝は『ある在日朝鮮社会科学者の散策』(現代企画室)。朴氏は、朝大副学長や在日本朝鮮社会科学者協会会長など朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)傘下組織の要職を歴任したが、テレビ番組で昭和47年に朝大生約200人を金日成首相(当時)の還暦祝いに北朝鮮へ送った秘密を公にしたことなどが問題にされ、平成19年すべての肩書や称号を剥奪された。

 主体思想について朴氏は「(金一族の)独裁や血統の崇拝とはまったく合わない。変節させたのは金正日総書記だ。権力に阿諛する過程で真理を追究する普遍的哲学としての純潔性を失い、今や抽象化・形骸化している」と批判する。

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