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【英EU離脱】メイ政権、離脱交渉へ議会に配慮 承認求める法案提出 白書も来月中に提出

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【英EU離脱】
メイ政権、離脱交渉へ議会に配慮 承認求める法案提出 白書も来月中に提出

 【ストックホルム=岡部伸】英政府による欧州連合(EU)への離脱通告に際し、議会の承認が必要との判断を英最高裁が示したことを受け、英政府は26日、離脱手続き開始に向けた法案を議会に提出する。政府方針を示した白書も2月中に議会に提出する。3月末までに正式通知して、「挙国一致」で交渉に臨みたい英政府が速やかに承認を得られるよう議会に配慮し、協調姿勢を示した形だ。 

 デービスEU離脱担当相によると、予定通りEUに離脱を通知するため、法案は「可能な限り簡潔にまとめられた」という。英政府は簡潔な法案にとどめて議員らが修正案を提示する機会を最小限に抑え、3月末までに議会承認を取り付ける構えだ。

 メイ首相は議会承認を経ずにリスボン条約50条を発動し、離脱手続きを開始することを目指してきたが、議会承認が必要との高等法院の判断を最高裁で覆すことができなかった。メイ氏は25日、議会が政府方針を詳しく分析できるよう、離脱に向けた政府の戦略や日程を示した白書も提出すると述べた。

 メイ氏は3月末までの離脱通知に向けて、速やかに可決されるよう説明責任を果たし、難航が予想される交渉に備える。

 議会は、昨年の国民投票ではEU残留派が多数だったが、国民が選択した「離脱」を民意と受け止めており、経済が堅調なこともあって、反対は限定的で離脱は既定路線と認識されている。

 ただしメイ氏が17日の演説で、欧州単一市場から「完全離脱」する方針を打ち出したため、対EU輸出で関税が復活することを恐れる経済界などから反発が強まっており、議会での論戦が白熱化する可能性も懸念されている。

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