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中国の言論の自由悪化にEU「極めて強い懸念」 芸術家や人権活動家、海外公館が唯一の安息地に 

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中国の言論の自由悪化にEU「極めて強い懸念」 芸術家や人権活動家、海外公館が唯一の安息地に 

7日、北京の駐中国EU代表団公館で開かれた芸術展に作品を出品した楊偉東氏(西見由章撮影) 7日、北京の駐中国EU代表団公館で開かれた芸術展に作品を出品した楊偉東氏(西見由章撮影)

 【北京=西見由章】欧州連合(EU)は9日、「世界人権デー」(10日)に合わせて声明を発表し、中国の「言論・結社の自由」をめぐる情勢の悪化に「極めて強い懸念を抱いている」とした。習近平指導部の言論弾圧により、表現の自由を追求する芸術家や人権活動家らは、国内の海外公館を唯一の“安全地帯”として活動せざるを得ない状況に追い込まれている。

 駐中国EU代表団は7日、北京の公館で「叫び声-芸術と人権」と題した展覧会を開催し、約30人の芸術家らが油絵や写真、現代アートなどを出品した。シュヴァイスグートEU大使は「中国との対話において人権は核心的な内容のひとつだ」とあいさつした。

 出品者の楊偉東氏(50)は昨年、国家体育総局の入り口に裸で立つ自らの姿を撮影し「騒ぎを起こそうとした」容疑で4カ月間拘束された。楊氏の母親は同局の医療職員だったが、スポーツ選手へのドーピングを拒否したことで迫害され、2007年には父親が暴行を受け死亡したという。「これが今の中国の現状です。言論だけでなく創作や行動の自由も制限されている」

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