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中国、海外逃亡官僚への追及強化 各国と捜査連携、権力闘争の影も

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中国、海外逃亡官僚への追及強化 各国と捜査連携、権力闘争の影も

 【北京=西見由章】中国の習近平政権が海外に逃亡した汚職官僚の追及を強化している。今月には13年間にわたって海外に逃亡していた元幹部の女性の帰国を実現させたが、「キツネ狩り」と呼ばれる海外逃亡者の送還作戦には国内の権力闘争の影も見え隠れする。

 「楊秀珠は中国が全力で追跡していた指名手配犯の筆頭であり、その逮捕は中米両国による反腐敗協力の成果だ」。米中の外交・司法当局者が参加する「法執行協力合同連絡グループ」の第14回会合が北京で21日開幕し、中国の劉振民外務次官はこう強調した。

 16日に米国から帰国後、逮捕された楊秀珠元浙江省建設局副局長は、汚職が発覚した2003年4月にシンガポールに逃亡後、米国で当局に身柄を保護されていた。横領などの総額は約2億5千万元(約40億円)に上るとされる。楊氏は米国に亡命を申請したが資産凍結措置などにより困窮し、帰国を決断したという。

 海外逃亡時、上司にあたる浙江省トップの党委書記は習近平氏だった。面目をつぶされた格好の習氏は国家主席就任後、重要な捜査対象として楊氏を追及。国際刑事警察機構(ICPO)の在北京事務局が15年に公表した国際手配中の100人のリストにも楊氏が含まれていた。

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