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【パリ同時テロ】多発テロから1年、シリアからの統括者「ウサマ・アタル」を特定 全容解明は道半ば

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【パリ同時テロ】
多発テロから1年、シリアからの統括者「ウサマ・アタル」を特定 全容解明は道半ば

4日、仏リヨンで行われた抗議デモに参加する警察官ら(ロイター) 4日、仏リヨンで行われた抗議デモに参加する警察官ら(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】130人の犠牲が出たパリ同時多発テロは13日、発生から1年を迎える。当局は3月のベルギー同時テロと2つの犯行をシリアから統括した人物の1人を新たに特定するなど、全容解明に向け捜査を続けるが、全容解明は道半ば。一方、惨劇から1年が経過し、パリ市民には日常生活が戻ったが、その心境にはなお緊張感が色濃く残っている。

 特定されたのは、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)戦闘員のウサマ・アタル容疑者(32)。ベルギーとモロッコの二重国籍者で、「アブ・アフマド」の別名を持つ。死者32人が出た3月22日のベルギー・テロで捜査線上に浮上したが、パリ・テロへの関与も確認されたと仏メディアが伝えた。

 アタル容疑者はこれまでの捜査で、シリアで指揮をとった人物として特定された唯一の人物。イラク人とされるパリ・テロの実行犯2人も送り込むなどした。ベルギー・テロで自爆したバクラウィ容疑者兄弟の親類で、兄弟が残したパソコンのデータなどからパリ・テロへの関与が判明した。

 アタル容疑者は2005年、渡航先のイラクで拘束され、米軍が運営する刑務所に収容後、12年にベルギーに帰国。弁護士はその後の動向を不明とする。イラクではIS最高指導者バグダーディ容疑者とも知り合ったとされ、ベルギー当局者はアタル容疑者をブリュッセル周辺出身のIS戦闘員では「最高位」とみる。

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