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【米大統領にトランプ氏】「アジア重視」後退に期待 中国、米の存在感低下狙う

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【米大統領にトランプ氏】
「アジア重視」後退に期待 中国、米の存在感低下狙う

習近平国家主席(新華社=共同) 習近平国家主席(新華社=共同)

 【北京共同】中国は、米大統領選で勝利した共和党候補のトランプ氏が「米国第一」を掲げ、オバマ政権が進めた「アジア重視戦略」を後退させることに期待を寄せている。アジアで米国の地位が低下することによって、中国の存在感を増大させていく狙いだ。

 北京の外交筋は、習近平指導部が米中間の大きな懸案事項である南シナ海問題で「トランプ氏の出方を試すため、挑発行為を行う可能性が高い」と指摘。最高指導部人事が動く第19回共産党大会を来年後半に控え、習氏が対米関係でも強硬姿勢を示して自身の権威誇示に利用すると分析した。

 中国の専門家は「トランプ氏はビジネスマンとして利を重視し、義を軽視する。これは良いことだ」と評価。中国の人権や民主化問題に厳しい姿勢を取るクリントン氏よりも、トランプ氏とは経済関係で協力することで良好な米中関係を築けるとの見方も出ている。

 中国外務省は9日「次期米政権とともに努力し、長期的に健全で安定した中米関係を発展させたい」との談話を発表。協力と建設的な努力を通じて「二つの大国」が地域と世界の平和や繁栄のために役割を発揮することが重要だと指摘し、関係発展は「両国と世界の人民の利益となる」と強調した。

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