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【暴言大統領訪中】比前外相「理解不能だ」 領土問題は空振りか

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【暴言大統領訪中】
比前外相「理解不能だ」 領土問題は空振りか

20日、北京の人民大会堂でスピーチするフィリピンのドゥテルテ大統領(ゲッティ=共同) 20日、北京の人民大会堂でスピーチするフィリピンのドゥテルテ大統領(ゲッティ=共同)

 【シンガポール=吉村英輝】フィリピンのドゥテルテ大統領が訪問先の北京で「軍事的にも経済的にも米国と決別する」と述べたことに、フィリピン国内や政権内部からは困惑の声が上がっている。習近平国家主席との首脳会談を受けた共同声明には、期待されていた南シナ海でのフィリピン漁民の権利保障も直接言及されなかった。ドゥテルテ氏は中国傾斜を鮮明にしたものの、領有権問題では空振りに終わった格好だ。

 デルロサリオ前外相は21日、「国際法を強固に拒否する隣国(中国)に急速に近づくのは、理解不能で軽率だ」との声明を出し、民主主義や人権の尊重、法の支配といった価値観を共有する国々との友好関係を維持すべきだと訴えた。

 ドゥテルテ氏に同行したロペス貿易産業相も21日、「米国との貿易や投資をやめることはない」と、中国を上回る密接な経済的関係がある米国との「決別」を否定した。同氏の広報担当者も「大統領の演説の解釈を焦るべきではない」と火消しに必死だ。

 ドゥテルテ氏は訪中に先立つ16日、南シナ海での中国の主権主張を完全否定した仲裁裁判所の7月の裁定順守を「訴え続ける」と記者団に語った。だが、共同声明では仲裁裁定は一切触れられなかった。

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