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【北朝鮮事情】秘密警察幹部が韓国亡命 「金正恩氏への市民感情が悪化」と証言

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【北朝鮮事情】
秘密警察幹部が韓国亡命 「金正恩氏への市民感情が悪化」と証言

 【ソウル=名村隆寛】聯合ニュースは12日、消息筋の話として、北朝鮮の秘密警察、国家安全保衛部の局長級の幹部が昨年、韓国に亡命したと伝えた。

 幹部は平壌で民心動向の把握を担当していたが、韓国当局の聴取に、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対する平壌市民らの感情が悪化している、と証言したという。金委員長への忠誠心が強いとされる人々が暮らす平壌でも、民心が離れていることをうかがわせる。

 国家安全保衛部は住民を監視し、反体制分子を摘発する機関。金正恩政権で粛清を主導してきたといわれる。同部の幹部の亡命は極めて異例で、聯合ニュースは、金委員長が「ついに保衛部まで逃げ出した」と不快感を示したとも報じた。

 また、韓国紙の中央日報は12日、北朝鮮外務省で欧州を担当してきた弓錫雄(クン・ソクウン)次官が最近、金委員長の指示で家族と地方農場に追放され、他の担当幹部4人も地方に追放されたと報じた。消息筋の話によるもので、今夏の駐英公使や露ウラジオストク駐在外交官の亡命の責任を問われた。

 11日にはKBSテレビが韓国政府筋の話として、露サンクトペテルブルクで8月、北朝鮮からの派遣労働者10人弱が、現地の韓国総領事館に電話で亡命を求め宿舎から脱走したと報じた。人権団体の保護下で身を隠しているという。

 韓国統一省報道官は12日の記者会見で、弓外務次官の追放について「関連する内容を把握中」とし、労働者の集団脱走は「確認できていない」と語った。

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