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【湯浅博の世界読解】中国・フランスに原発を依存すると「生殺与奪の権」を握られかねない 官僚頼み止め政治が英断を

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【湯浅博の世界読解】
中国・フランスに原発を依存すると「生殺与奪の権」を握られかねない 官僚頼み止め政治が英断を

廃炉の方向となった高速増殖炉「もんじゅ」 廃炉の方向となった高速増殖炉「もんじゅ」

 英国のメイ政権によるヒンクリーポイントの原子力発電所をめぐる右往左往は、近い将来の日本の姿であろう。英国が独自に原発を建設する能力を喪失し、中国やフランスに依存しなければならなくなったからだ。

 日本もまた、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」をはじめ、原子力政策の現状をみるにつけ、やがて中国の原子力技術に頼らなければならなくなる日がやってくる可能性がある。

 就任直後のメイ首相が、ヒンクリーポイント原発建設に一時、待ったをかけたのは、中国の関与があったからだと英誌エコノミストはいう。

 メイ首相はキャメロン前首相の政策と決別し、7月に承認を見送る方針を表明した。原発はフランス電力(EDF)が建設するが、中国が投資額の3分の1を出資する。これだけ巨大な基幹プロジェクトになると、いつ安全保障にかかわってくるか分からない。

 フランスが途中で撤退すれば、中国がすべてを請け負う結果になりうるからだ。英中が蜜月関係にある間はともかく、全体主義国はいつ政府介入があるか分からない。

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