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ロンドンの漱石記念館が閉館 32年の歴史に幕

最終開館日に訪れた人々でにぎわう「ロンドン漱石記念館」=28日、ロンドン(共同) 最終開館日に訪れた人々でにぎわう「ロンドン漱石記念館」=28日、ロンドン(共同)

 今年が没後100年の文豪・夏目漱石の英国留学時代の資料を集めたロンドンの「ロンドン漱石記念館」が28日、閉館した。生誕150年となる来年まで運営する予定だったが、英国の欧州連合(EU)離脱決定のあおりで1年前倒しとなり、32年の歴史に幕を下ろした。

 この日は最後の開館日とあって夕方までに100人余りが訪問。30代だった漱石が約2年を過ごした当時の街並みの写真などに見入った。国文学研究資料館(東京都立川市)の野網摩利子助教(日本近代文学)は「留学は漱石の創作活動の原点で、記念館は貴重な存在だった」と惜しんだ。

 漱石研究家の恒松郁生さん(64)が1984年に私財を投じて開館した。来年閉館し、記念館が入る部屋は売却するつもりだったが、離脱決定で不動産価格が下がり始めたため、予定を早めた。(共同)

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