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【米大統領選】トランプ氏の「仕事奪う」発言に不快感示す中国、でも本音で嫌なのは…「クリントン政権なら関係必ず悪化」

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【米大統領選】
トランプ氏の「仕事奪う」発言に不快感示す中国、でも本音で嫌なのは…「クリントン政権なら関係必ず悪化」

米大統領候補の第1回討論会で握手する共和党のトランプ氏(左)と民主党のクリントン氏=26日、ヘンプステッド(AP) 米大統領候補の第1回討論会で握手する共和党のトランプ氏(左)と民主党のクリントン氏=26日、ヘンプステッド(AP)

 【北京=矢板明夫】米大統領選の民主党候補、クリントン氏と共和党候補、トランプ氏による第1回テレビ討論会について、中国メディアは電子版で詳報するなど高い関心を示した。

 トランプ候補が冒頭、「米国から新興国へと雇用が逃げ出すのを止める必要がある。中国などが仕事を奪っている」と中国を名指しして批判したことに対し、中国メディアの多くは不快感を示した。「米国の内政問題に関係ない中国を巻き込まないでほしい」といった論評がみられた。

 中国メディアはこれまで、トランプ氏を「大口たたきの人種差別主義者」などと酷評してきた。しかし、政府系シンクタンクに所属する米国問題専門家によれば、中国国内でトランプ大統領の誕生を期待する声もある。軍関係者や保守派の間で特に多いという。

 トランプ氏が中国を批判するのはほぼ経済分野に限られ、人民元の切り上げや安価な中国製品の米国への大量輸出の是非などについて、「米中で話しあえば解決できる問題だ」との見方は少なくない。

 一方、クリントン氏はこれまで、人権問題などで中国を厳しく追及したことがあり、安全保障問題でも厳しい姿勢を示してきた。内向きのトランプ氏と違い、中国の海洋進出に対し、オバマ政権以上に積極的に干渉してくる可能性がある。

 「トランプ政権になれば米中関係はどうなるのか予測不可能だが、クリントン政権なら両国関係は必ず悪化する」といった見方が浮上しているという。

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