産経ニュース

米欧FTA交渉、停滞不可避 EU貿易相理事会 オバマ政権との合意断念、EU内も足並み乱れる

ニュース 国際

記事詳細

更新


米欧FTA交渉、停滞不可避 EU貿易相理事会 オバマ政権との合意断念、EU内も足並み乱れる

オバマ大統領(UPI) オバマ大統領(UPI)

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)と米国による、環大西洋貿易投資協定(TTIP)締結に向けた交渉の停滞が避けられない情勢となってきた。EU側は交渉難航を受け、オバマ米政権下での合意を事実上断念。次期政権との交渉継続を探る姿勢だが、交渉の行方には不透明感が強まっている。

 EUは23日、議長国スロバキアのブラチスラバで非公式貿易相理事会を開催。同国のジカ経済相は記者会見で、TTIPについて「オバマ政権下で最終合意に達するのは非現実的」とし、28加盟国も同様の認識を示したことを明らかにした。

 交渉は2013年に始まり、実現すれば、世界の国内総生産(GDP)の約半分、貿易額で約3分の1を占める巨大経済圏が誕生する。EUは停滞中の経済の活性化を期待し、双方ともオバマ大統領在任中の合意を目指してきた。

 だが、交渉はEUが要求する公共調達参入への制限撤廃や米が求める金融などのサービス貿易自由化、遺伝子組み換え作物の輸入規制緩和などをめぐり難航。10月上旬の会合でも打開は困難視され、EUは次回首脳会議で対応を協議する。

 マルムストローム欧州委員(通商担当)は米次期政権の交渉準備に「5~6カ月」かかるとみるが、交渉は続ける考え。ただ、米大統領選の共和党候補のトランプ氏、民主党候補のクリントン前国務長官とも自由貿易協定(FTA)に否定的とされ、交渉は困難さを増す可能性がある。

続きを読む

「ニュース」のランキング