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【NY中心部爆発】同時テロから15年、万全警備の街はなぜ狙われたのか 国連総会シーズン、世界へ“発信力”高く

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【NY中心部爆発】
同時テロから15年、万全警備の街はなぜ狙われたのか 国連総会シーズン、世界へ“発信力”高く

17日、ニューヨークのマンハッタンで、警察の規制線の外から爆発現場を見つめる市民ら(ゲッティ=共同) 17日、ニューヨークのマンハッタンで、警察の規制線の外から爆発現場を見つめる市民ら(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク=上塚真由】ニューヨーク・マンハッタンで発生した爆発について、地元警察は故意の犯行との見方を強めている。2001年の米中枢同時テロ以降、万全の警備体制を敷き、多くのテロ計画を未然に防いできた同市が再び狙われたのはなぜなのか。

 ニューヨークの国連本部では19日、各国首脳らによるハイレベル会合が開催され、20日からは一般討論演説も始まる。今月はファッション・ウイークも開催されるなど同市は世界中から注目されており、犯行は国際社会への明確な「脅し」とも受け取れる。

 現場となったチェルシー地区はおしゃれなカフェやギャラリーが立ち並び、世界中から訪れる観光客にも人気のエリアだ。東に2キロほど離れ、厳戒態勢が敷かれているマンハッタン東部の国連本部一帯とは異なり、狙いやすい場所でもある。南に4キロほど離れた場所には、米中枢同時テロの舞台になった世界貿易センタービルもあり、世界への“発信力”は高い。

 ただ、ニューヨーク市警の関係者は産経新聞の取材に「次の標的はニューヨーク市につながるトンネルや橋という想定があった」と指摘。今回の事件は用意周到なテロではなく、短絡的な犯行との見方も強い。

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)などによるテロが世界各地で頻発する中、大都市ニューヨークでは同時テロ以降、テロは1件も発生していない。ケリー・元市警本部長の著書によると、同時テロ以降、同市を標的にしたテロ計画は16件あったが、未遂に終わった。

 市警は同時テロの反省から情報共有の重要性を学び、米連邦捜査局(FBI)や米中央情報局(CIA)との連携を強化。インド・ムンバイなど各地に捜査員を派遣し、テロ対策を共有することも進めてきた。いったんテロの情報が寄せられると、現場に大勢の警官や警察車両を配置し、徹底的に封じ込めた。

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