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【話の肖像画】元台北駐日経済文化代表処代表・羅福全(4)30年ぶりに台湾に帰る

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【話の肖像画】
元台北駐日経済文化代表処代表・羅福全(4)30年ぶりに台湾に帰る

国連職員としてオーストリアで開かれた国際問題の会議に出席(前列左から3人目、本人提供) 国連職員としてオーストリアで開かれた国際問題の会議に出席(前列左から3人目、本人提供)

 〈国連に勤務していた1980(昭和55)年、対外開放が始まって間もない中国を訪れた〉

 中国から名古屋の国連地域開発センターに派遣された女性がいて、ぜひ中国を見てほしいと招待を受けました。トウ小平(当時の最高指導者)による「改革開放」はまだ始まったばかり。どれくらい貧しいかというと、食堂では「糧票」という配給券が必要でした。カメラを手に王府井(北京の繁華街)に行くと皆、珍しそうに見にきたものでした。

 天安門事件翌年の90(平成2)年には、北京大学で地域開発などに関する講義をしました。講義が終わり学生と一緒に食事に行ったら、彼らが天安門事件の話題を出したのです。最近はどのようなことをしているのかと聞いたら、「小さな瓶を投げつけている」と。これは、中国語では「●小瓶」といい、トウ小平と同じ発音なのです。

 〈台湾では、民主化の父とされる李登輝総統の下で、ブラックリストが廃止される。92年、約30年ぶりに台湾へ帰った〉

 台湾で開かれる学会に招かれました。ただリストの廃止は8月からで、学会は5月。台湾のパスポートは発行されましたが、空港に着いてから2時間待たされました。台北の妻の実家に泊まったのですが、着いた途端に警察が私たちが確実に帰っているかどうか調べに来ましたね。

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