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【韓国特別レポート】
韓国でコレラとC型肝炎が蔓延中 猛暑、カクテル注射…観光に影響も 朴槿恵大統領は内外で問題抱えすぎ?
日本では、はしかが流行しているが、お隣・韓国では、コレラとC型肝炎で大騒ぎだ。8月下旬に突如、感染者が確認され、朴槿恵(パク・クネ)大統領が注意を呼びかける事態になった。原因はどこにあるのか。韓国特有の商習慣も関係する感染症拡大の現地事情をノンフィクションライター、高月靖氏がリポートする。(夕刊フジ)
「発展途上国型の感染症」
韓国メディアで今こんなフレーズが盛んに飛び交っている。
発端は8月23日、コレラ患者の発生が報じられたことだ。以後9月11日現在、患者は40~70代の男女4人に増えた。うち3人は韓国南東部・巨済島の海産物が感染源とみられ、現地住民や水産業界に動揺が広がっている。もう1人は海外で感染、帰国後に発症したという。
コレラといえば、上下水道などが未発達な途上国に多い感染症。折しもコンゴ民主共和国では500人以上が死亡する大流行が起きたばかりだ。
「近代的に発展したはずの韓国でそのコレラが発生したことで、社会は衝撃を受けている」(現地韓国人フリー記者)
韓国でのコレラ発生は15年ぶりで、保健当局は、今夏の記録的な猛暑がコレラ菌の増殖を招いたとしている。
このコレラにとどまらず、C型肝炎患者も急増している。保健当局によると、先月22日、ソウルの理学療法クリニックに通院した患者のうち、508人がC型肝炎に感染していたことが分かった。