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インド南部で農民の水争いが暴動に発展 バスや商店が放火の被害 現地の日系企業にも影響

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インド南部で農民の水争いが暴動に発展 バスや商店が放火の被害 現地の日系企業にも影響

 【ニューデリー=岩田智雄】インド南部カルナタカ州とタミルナド州で、両州を流れるコーベリー川の水利をめぐり、12日に暴動が激化した。IT(情報技術)産業が集まるカルナタカ州の州都ベンガルール(バンガロール)の一部などに外出禁止令が出され、日系企業も影響を受けた。モディ首相は13日、暴力の停止を呼びかけた。

 この問題は両州の農民の水争いが発端。干魃で下流のタミルナド州での水位が低下し、最高裁が5日、一定量を10日間下流に放水するよう上流のカルナタカ州に命じた。しかし、同州で農民らの抗議デモが激化し、最高裁は12日、1日あたりの放水量を減らす判断を示したものの、住民の怒りは収まらず一部が暴徒化。現地からの報道によれば、タミルナド州ナンバーのバスや商店などが放火され、警官隊とデモ隊の衝突などで市民2人が死亡した。

 両州には異なる言語を話す住民が住み、水利をめぐり長年対立。カルナタカ州政府は12、13日の外出禁止令に加え、ベンガルールなどに12日から3日間、5人以上の集会禁止令を出した。州内のトヨタの工場とホンダの営業所は13日、操業を休止。カルナタカ州には在留邦人が約1200人いる。

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