産経ニュース

【田中靖人の中国軍事情勢】なぜ習近平主席は人民解放軍を「7軍区」から「5戦区」に再編したのか? その狙いを読み解くと…

ニュース 国際

記事詳細

更新

【田中靖人の中国軍事情勢】
なぜ習近平主席は人民解放軍を「7軍区」から「5戦区」に再編したのか? その狙いを読み解くと…

中国・福建省アモイ沿岸で、上陸演習を行う第31集団軍の水陸両用戦闘車両=5月(中国国営テレビ=AP) 中国・福建省アモイ沿岸で、上陸演習を行う第31集団軍の水陸両用戦闘車両=5月(中国国営テレビ=AP)

 中国の習近平国家主席(中央軍事委員会主席)は2月1日、人民解放軍の編成を中国全土を7つの地域に分けた「軍区」から5つの「戦区」に再編したことを正式に宣言した。当初から中央からの統制強化や統合運用への転換が指摘されていたが、台湾の国防部(国防省に相当)が8月末に立法院(国会)に提出した年次報告などから、「戦って勝てる」軍隊への移行を目指した再編の具体的な姿が見えてきた。

歴史的改革

 従来の7軍区は1985年、●(=登におおざと)小平が主導する改革で、それまでの13軍区を再編して成立され、同時に100万人の人員削減が行われた。各軍区は司令部がある瀋陽、北京、蘭州、済南、南京、広州、成都の名を冠し、各省に設置された省軍区にまたがるため「大軍区」とも呼ばれた。人民解放軍は伝統的に陸軍中心の組織で、各軍区に2~3個の集団軍が配置されていた。軍区内の海軍や空軍、戦略ミサイル部隊「第2砲兵」は平時は独立した軍種とみなされ、戦時にのみ「戦区」司令部が設立されて部隊を統括することになっていた。

続きを読む

「ニュース」のランキング