産経ニュース

【北朝鮮核実験】THAADで閉塞した朴槿恵政権に追い風? 金正恩氏標的に「報復」も 呼び捨てで「制御不能」と非難

ニュース 国際

記事詳細

更新

【北朝鮮核実験】
THAADで閉塞した朴槿恵政権に追い風? 金正恩氏標的に「報復」も 呼び捨てで「制御不能」と非難

9日夜、ソウル空港に帰国した韓国の朴槿恵大統領(聯合=共同) 9日夜、ソウル空港に帰国した韓国の朴槿恵大統領(聯合=共同)

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が5回目の核実験を強行した9日、韓国ではラオスに滞在中の朴槿恵(パク・クネ)大統領からの指示により国家安全保障会議(NSC)を開くなど対応に追われた。朴氏は予定を切り上げ、同日、帰国した。

 韓国メディアによると、朴氏は9日夜、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長について「周辺国の話を全く聞く気がない金正恩の精神状態は統制不能だ」と述べ、強く非難した。

 朴氏は1月の4回目の核実験以降、北朝鮮との対話を中断し、国際社会に対北圧力の強化を呼びかけている。国際社会の非難を無視して北朝鮮が5回目の核実験を強行したことで、朴槿恵政権は北朝鮮への圧力を一層強めるとみられる。

 実験間隔が8カ月という前例のない短期間であり、韓国軍では北朝鮮の核開発技術が確実に向上しているとみて警戒している。

 韓国軍合同参謀本部は9日の記者会見で、「北が核攻撃してきた場合、北の軍指導本部を含む指揮部を直接狙って反撃、報復する」と、金委員長を標的にする可能性を示しており、北朝鮮には絶対妥協しない構えだ。

 韓国国内では、北朝鮮のミサイルに対処する米軍のTHAADの配備について反対論がくすぶっており、THAAD配備をめぐり対中関係が悪化していることで朴政権への批判がある。

 しかし、今回の核実験で北朝鮮の核技術が進んでいることが判明し、韓国国内ではTHAADの早期配備の実現を支持する世論が高まりそうだ。

「ニュース」のランキング