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【仏トラックテロ】「テロリストをスター扱いするな!」匿名報道に踏み切る欧州メディア 「犯人に犠牲者と同じ重要性は与えない」

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【仏トラックテロ】
「テロリストをスター扱いするな!」匿名報道に踏み切る欧州メディア 「犯人に犠牲者と同じ重要性は与えない」

 【ベルリン=宮下日出男】フランス南部ニースで85人が犠牲となったトラック突入テロは14日、発生から1カ月を迎える。その後も欧州でテロや凶悪事件が後を絶たないのを受け、メディアには容疑者の写真報道を自制する動きが出るなど、テロを契機に報道の影響とあり方をめぐる議論も広がっている。

 「テロリストには匿名報道を!」。7月14日の突入テロ後、仏国内ではインターネット上でこう訴える活動が始まり、16万人以上の署名が集まった。実名を含む大々的な報道で、テロリストの“予備軍”などに対しては、まるで容疑者が「スーパースター」であるかのような印象を与えかねないとの懸念からだ。

 仏紙ルモンドは7月下旬、「結果として実行犯に死後の名声を与えてしまうのを避ける」とし、容疑者の写真を掲載しない方針を表明した。突入テロを踏まえた判断とし、ニュース専門の仏BFMテレビなども「犯人に犠牲者と同じ重要性は与えられない」などとしてルモンドに続いた。

 同国では昨秋のパリ同時多発テロなど過去1年半に大規模テロが3件発生。7月には教会襲撃も起きた。実名や写真入りで容疑者を報じることで「広く知られたい」(専門家)との容疑者の欲求が満たされ、模倣を促すとの見方は根強い。

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