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露大統領府長官が交代 在日大使館勤務経験持つワイノ氏 「新世代の側近」で人事刷新

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露大統領府長官が交代 在日大使館勤務経験持つワイノ氏 「新世代の側近」で人事刷新

アントン・ワイノ氏(AP) アントン・ワイノ氏(AP)

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は12日、旧ソ連国家保安委員会(KGB)に勤務していたころからの盟友であるセルゲイ・イワノフ大統領府長官(63)を退任させ、アントン・ワイノ同副長官(44)を後任に据えた。ワイノ氏は在日大使館での勤務経験があり、大統領府や首相府の儀典担当としてプーチン氏に仕えてきた。指導部刷新の一環で、「新世代の側近」が抜擢(ばってき)された形だ。

 イワノフ氏は、国防相や第1副首相などの要職を歴任し、第2次プーチン政権末期の2007年には大統領の有力後継候補とも目された。今後は安全保障会議のメンバーにとどまりつつ、環境・運輸問題担当の大統領特別代表を務める。ワイノ氏は外務省出身で、1996~2001年の在日大使館勤務を経て、03年に大統領府に移った。

 最近のプーチン氏は、長年の側近とされてきた治安機関のトップや、地方の指導者を相次いで交代させている。観測筋は「旧ソ連のブレジネフ長期政権のような“老害”や硬直化を防ごうとしている」と指摘。ただ、登用されているのは「プーチン氏の警護担当者や、役所内で同氏の近くに長くいた人物」で、「政策の本質的な変化は予想されない」と話している。

 日本政府関係者は、「大統領府が中心になって北方領土交渉に臨んでくる」と“知日派”のワイノ氏の長官就任を前向きにとらえていることを明らかにした。

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