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【石平のChina Watch】習近平政権が中国企業の未来を奪っている…民間投資が激減「断崖絶壁から急落」

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【石平のChina Watch】
習近平政権が中国企業の未来を奪っている…民間投資が激減「断崖絶壁から急落」

中国の共産党創設95周年の祝賀大会で演説する習近平国家主席。経済は苦境に陥っている=今年7月、北京(ロイター) 中国の共産党創設95周年の祝賀大会で演説する習近平国家主席。経済は苦境に陥っている=今年7月、北京(ロイター)

 民間企業がなぜ「信心喪失」となったのかに関し、劉東亮氏が言及したのは「未来における政策の不確実性」であり、劉杉氏が挙げたのは「イデオロギーの変化への懸念」である。

 中国独特の政治環境の中で両氏が許されるギリギリの表現で問題の所在を指摘しているのだが、端的に言えば、習近平政権が進めている「改革への逆行」と「毛沢東時代への回帰」の政治路線が民間企業の未来への展望を失わせ、彼らの投資意欲を殺してしまったということであろう。

 その一方、民間企業は海外への投資拡大に積極的である。同じ今年の上半期、中国国内の投資者が行った海外への直接投資は888・6億ドル(約9兆円)にも達し、前年同期比では58・7%増であった。

 中国の民間企業は結局、習政権下の中国から一日も早く脱出し、資産と事業を海外へ持っていこうと躍起になっているのである。その行く末にあるのは、中国経済そのものの土台崩れであろう。

 習近平政権が今やっていることのすべては、中国という国を破滅の道へと導いているようである。

                   

【プロフィル】石平

 せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。

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