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タイ国民投票、新憲法草案承認へ 民政復帰大きく前進

7日、タイ南部パッターニー県の投票所で投票する女性(ロイター) 7日、タイ南部パッターニー県の投票所で投票する女性(ロイター)

 軍政が2年以上も超法規的権力を握るタイで、民政復帰への一歩となる国民投票が実施された。承認される見通しの新憲法草案は、軍が実質的に権力を握り続けることを可能にする内容で、多くの政治家が反対を表明してきた。一方、政治対立による混乱の再現を恐れ、安定の継続へ制限された「民主主義」を選択して賛成票を投じた有権者も多い。

 バンコク中心部の小学校に設けられた投票所には、軍服姿の兵士が正面入り口で目を光らせていた。これまでの選挙などではなかった光景だという。

 投票に訪れた民主党党首のアピシット元首相は報道陣に、「皆さんも投票を」と呼びかけるにとどめた。普段は多弁な政治家の慎重姿勢について、憲法草案に非民主的だと反対したため「軍から圧力を受けた」と、ある市民は説明する。

 軍政は批判への発展を恐れて草案の賛否を論ずる討論会なども禁じた。そのため、内容は国民にほとんど周知されておらず、投票所では「(憲法の)中身はよく分からない」と答える有権者も多かった。

 過去の総選挙で躍進を続けてきたタクシン元首相派は、政党の影響力を弱体化させるとして憲法草案に反対を表明。だが、同派のインラック前首相は投票後、「タイにとって極めて重要な日だ」とだけ語った。

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