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フィリピンのドゥテルテ新大統領は「手段を選ばぬ現実主義者」 デ・ラサール大学教授、リチャード・ヘイダリアン氏

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フィリピンのドゥテルテ新大統領は「手段を選ばぬ現実主義者」 デ・ラサール大学教授、リチャード・ヘイダリアン氏

インタビューに応えるデ・ラサール大学(比)のリチャード・ヘイダリアン教授(政治学) インタビューに応えるデ・ラサール大学(比)のリチャード・ヘイダリアン教授(政治学)

 ドゥテルテ氏は、フィリピンの独立性を重んじる現実主義者だ。若い時代、隣国ベトナムの対米戦争を目の当たりにした。マニラのエリート層からは距離を保ち続け、同じ世代の育ちの良い法律家がそうしたようには、転向しなかった。大国との関係を警戒する思考を温存している。

 過激な発言で、米大統領選で共和党の候補指名が確定したトランプ氏に例えられる。同じく大衆迎合的なので、これからも注目を集める言動を続けよう。だが地方行政を20年以上務めた実績があり、本質も違う。

 「犯罪者は殺せ」が口癖だが、最も被害を受けやすい貧困者ら社会的弱者を守るとの意味合いだ。強権姿勢への恐怖だけでは、大統領選で85%という地元の高い得票率は説明できない。

 アキノ政権で与党だった自由党は、大統領選で圧勝のドゥテルテ氏の所属政党との連立方針を示した。議会はほぼ野党不在となる。マルコス政権以来の盤石な基盤で政権が発足する。

 閣僚には、忠誠心を尺度に、側近らを登用した。また、左翼政治家や退役軍人など多様な人材登用で、多方面と協議できる布陣を敷いた。指導力を維持して内閣を束ねることが課題だ。

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