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【検証・文革半世紀 第2部(2)】反腐敗・粛清の裏で租税回避 高級幹部の特権は“中国の伝統” 時代変わり毛沢東の姪は資本家に 

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【検証・文革半世紀 第2部(2)】
反腐敗・粛清の裏で租税回避 高級幹部の特権は“中国の伝統” 時代変わり毛沢東の姪は資本家に 

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 パナマ文書は、近年の歴代指導部メンバーの親族が不正蓄財に手を染めてきた可能性をうかがわせる。しかし、高級幹部の特権はいわば中国の伝統だ。1966年から10年に及んだ文化大革命(文革)の時代、毛沢東の周辺もぜいたくな暮らしを送っていた。

 王朝時代からある北京市中心部の北海公園と景山公園が突然、閉鎖されたのは69年のことだった。晩年、乗馬に入れ込んだ毛夫人の江青が「練習場が欲しい」と言ったためだ。要職にあった江青は多忙を極めたため、2つの公園はやがて毛沢東の子供や、その友人である共産党幹部の子弟らが遊ぶ場所となった。

 公園だけではない。北京市中心部の北京病院も文革中、党幹部の専用病院に指定され、一般外来を排除した。北京の銀座と称される王府井の最大級のデパート、北京百貨大楼の4階は、高級幹部とその家族の「特供商店」に指定され、市民とは無縁の外国製高級時計や香水などが格安の値段で売られていた。

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 一般市民が毎日のように毛沢東語録を暗唱した文革期、恵まれた生活を送った毛沢東の子孫は今、一般市民とほとんど変わらない暮らしを送っている。毛の死去後、復活したトウ小平により文革路線が実質的に否定され、党などの要職からも外されたからだ。

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