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中国の「普通選挙村」の烏坎村 村長拘束に村民の抗議が激化 当局は村周辺を封鎖

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中国の「普通選挙村」の烏坎村 村長拘束に村民の抗議が激化 当局は村周辺を封鎖

 【北京=矢板明夫】中国広東省の烏坎村の自治組織「村民委員会」の林祖恋主任(村長)=72=が17日、地元の治安当局に拘束されたことが大きな波紋を広げている。反発する村民らは19日から林氏の釈放を求める2000人規模の集会を開くなど、当局と激しく対立。現地からの情報によると、治安当局は外国人記者が村に入ることを阻止するために周辺道路を閉鎖し、村は“陸の孤島”になりつつあるという。

 烏坎村は2012年、土地利用をめぐり村民と村指導部が激しく対立し、治安当局に拘束された村民代表が死亡する事件が発生した。村民による抗議活動が拡大したため、地元当局は異例の措置として普通選挙で村長を選ぶことを許可し、林祖恋氏が選ばれた。共産党一党独裁の下、村民らが当局の指定ではない候補を当選させたことで、当時、世界中のメディアから注目された。

 しかしその後、村の選挙を認めた広東省党委副書記、朱明国氏が汚職問題で失脚したこともあり、村の土地問題は解決されないまま4年が経過。林氏は当局に抗議する村民集会を計画していたところ、17日夜、汚職と収賄の容疑で自宅から警察官に連行された。連行された翌朝、家族がインターネットで「烏坎村を助けてほしい」「林祖恋を助けてほしい」とつづり、外国メディアなどに支援を求めていた。

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