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【視線】「北朝鮮拉致」は国際社会で知られているか? 豊富な証拠もとに発信強化せよ ロサンゼルス支局長・中村将

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【視線】
「北朝鮮拉致」は国際社会で知られているか? 豊富な証拠もとに発信強化せよ ロサンゼルス支局長・中村将

 ドキュメンタリーは2人の英国人監督が撮影。米ニューヨークなどを拠点とする配給会社が放映権を取得し、9月下旬から一部の劇場やインターネットなどでの販売を開始することになっている。映画を愛した金総書記は、映画を通じて自らの悪行が世にさらされることになるわけだ。

 10年前、韓国・ソウルで崔さんに取材した。平壌で何度も言葉を交わした「孔(ホン)」と名乗る女性は崔さんに「男2人に観光案内を頼まれ、海岸からボートに乗ったら沖に出てしまい、待機していた大きな船に無理やり乗せられ、北朝鮮にきた」と告白していた。中国・マカオのホテルの宝石店に勤めていた孔令●(レイイン)さんが失踪しており、崔さんは家族と面会。提示された写真をみて、「間違いない」と断言したのを思いだす。

 崔さんと孔さんが拉致されたのも78年だった。孔さんが乗せられた船には別の女性もとらわれの身となっていた。マカオに出稼ぎに来ていたアノーチャーさん。元米兵の妻となったタイ人被害者だったのだ。

 耕一郎さんの言葉を再びかみしめる。米国はじめ、国際社会に示す証拠はたくさんある。拉致は世界各国を巻き込んでいた。核・ミサイルで北朝鮮に厳しい視線が注がれる今だからこそ、政府は発信すればいいではないか。(なかむら かつし)

●=貝貝の下に言

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