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【視線】「北朝鮮拉致」は国際社会で知られているか? 豊富な証拠もとに発信強化せよ ロサンゼルス支局長・中村将

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【視線】
「北朝鮮拉致」は国際社会で知られているか? 豊富な証拠もとに発信強化せよ ロサンゼルス支局長・中村将

 曽我ひとみさん、ルーマニア人のドイナ・ブンベアさん、レバノン人のシーハム・シュライテフさん、タイ人のアノーチャー・パンチョイさん。身元はもちろん、拉致された状況まで、事件捜査や被害者証言などから詳細に判明している。被害者4人は同じ年に拉致された。1978年。世界中で北朝鮮による拉致が頻発した年だったが、それも国際社会では知られていない。

 米西部ユタ州で毎年1月ごろに開催される「サンダンス映画祭」で、今年は北朝鮮に拉致され、8年後に脱出した韓国人映画監督と妻で女優の崔銀姫(チェ・ウニ)さんの物語を描いたドキュメンタリー映画「The Lovers and the Despot(恋人と独裁者)」が初公開された。

 この事件も有名で、北朝鮮の映画制作レベルの低さにがまんができなかった金総書記が、韓国の映画人を拉致し、映画作りに従事させたというものだ。

 事件の捜査関係者や当時の米国務省関係者、米中央情報局(CIA)職員らへの綿密なインタビューに加え、監督夫妻の拉致の背景に言及する金総書記のものとされる肉声が盛り込まれていたことで、映画評論家やメディアの評価は高かった。崔さんが、北朝鮮で何があったかを証明するためにひそかに録音していたものだという。

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