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右往左往の潘基文事務総長に非難集中 人権めぐる報告書「恥のリスト」からサウジ削除 内部からも「悪しき前例」の声

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右往左往の潘基文事務総長に非難集中 人権めぐる報告書「恥のリスト」からサウジ削除 内部からも「悪しき前例」の声

潘基文・国連事務総長(ロイター) 潘基文・国連事務総長(ロイター)

 【ニューヨーク=上塚真由】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が今月公表した2015年の「子供と武力紛争」報告書で、子供の人権を侵害している組織や国を列挙したリストに「サウジアラビア主導の連合軍」が名指しされながら、その後、同国の抗議でリストから削除されることになった。国連が一度公表した報告書を訂正し、特定国を除外するのは極めて異例。複数の人権団体は「政治的圧力に屈した」として潘氏を非難する書簡を国連に提出した。

 2日公表された報告書では、子供を殺傷したり少年兵として徴用したりしている組織や国として、内戦状態にあるイエメンの項目で「サウジ主導の連合軍」が入った。このリストは「恥のリスト」とも呼ばれ、作成は潘氏が直轄する「子供と武力紛争事務総長特別代表室」が担当している。

 これに対し、サウジのムアリミ国連大使は6日、「報告書の内容は不正確だ」などと抗議。ドゥジャリク事務総長報道官はリストの訂正を一度は否定したが、潘氏は同日夕に対応を一転させ、リストからの削除を発表した。ムアリミ氏は「この決定は覆らない」と強調し、潘氏に感謝の意を示した。

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